坊さんでよかった!

おもしろい、かっこいい、すごいよ仏教!

アメリカでの修行②

三心寺住職 奧村老師からの「行は甘やかしてはくれません」という言葉が刺さったまま、翌年2018年11月7日、羽田空港を出発。シカゴ空港を経由しインディアナポリス空港に到着。約1時間タクシーで移動し、三心寺に到着しました。

 

目的は「眼蔵会」への参加。日本からは私を含め4名の僧侶が参加しました。

(げんぞうえ→ 曹洞宗の開祖、道元禅師著 正法眼蔵の講義)

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眼蔵会のスケジュール

 

定員は20名で、アメリカ全土、ヨーロッパ、日本より出家、在家が参集し、老師による英語での講義と坐禅の日々が始まりました。

坐禅は1日に7回あって。1回の時間は50分。日本ではだいたい40分を1回としていますので、プラス10分がとにかく長く感じます・・・。

さらに、私たち日本僧4人は、時差ボケに完全にやられ居眠りをしてしまう有り様。

微動だにせぬアメリカ人の参禅者の横で、私たち4人は爽やかな風を受ける暖簾のようにゆらりゆらりと・・・。申し訳ないやら、情けないやら・・・。

 

40歳過ぎのアメリカでの短期修行、全日程を無事終える事ができました。

 

ー 強く感じたのは、坐禅へのこだわりポイントが違う事 ー

日本では、結跏趺坐か半跏趺坐にこだわりを持ちます。(最近では、普く広めるために解説程度に止まることもありますが)

アメリカでは、そもそもそのような足の組み方ができる方が少ないので、背筋をまっすぐにし、バランスを安定させるには・・・という点にこだわりと工夫がなされていました。椅子による坐禅や、自分に合うように、薄いクッションを重ねたり、丸型や円柱形や三日月型などの坐蒲(ザフ)を用います。それらの工夫や坐蒲の形状は日本で目にしたことはありませんでした。

そして、彼らは皆一様にしっかりと坐るのです。

彼らと坐を共に出来た事は私にとって非常にプラスになっています。

 

これまでの坐禅を捨てるつもりはありません。また、どちらが正しい坐禅かを問うものでもありません。ただ、こうでなければダメだ!という坐禅へのこだわりを捨てる事ができた分、私の坐禅は楽になったような気がします。

 

坐禅を始めてから20年目にして、またひとつ坐禅が変わった気がしています。

                                                                               合掌