坊さんでよかった!

おもしろい、かっこいい、すごいよ仏教!

寺の掲示板

2020年1月今月の掲示

 

「 私の嫌いなあの人もどこかで誰かの

             生きる力になっているのだ 」

 

お寺に入ったばかりの頃、近所の方とコミュニケーションを取ろうと必死でした。

年配の方が多く、小さな子どもは週末に遊びにくるくらい。

 

その子どもたちと一緒に遊ぶのも楽しい日々でした。

 

しかしその中に、よく物を壊す少年がいました。

 

少年は境内の桜の枝を折る。土塀を石で削る・・などなど

 

彼は週末になると、寺の近くのおばあちゃんに会いにくるのです。そして、寺にやってきては、いわゆる「いらないことばかり」を悪びれることなくする子でした。

 

おばあちゃんは、引越しのアルバイトをするほど、元気でパワフル。しかしある日、軽い脳梗塞を起こし、入院。退院後は歩行練習の散歩の日々。

 

その傍らにいたのが少年でした。

 

ある日、私はおばあちゃんの散歩に出くわし、おしゃべり・・

そしておばあちゃんは嬉しそうに言いました。

 

「あの子(少年)は本当に優しい子でね。見舞いに来てくれるし、よく手伝いもしてくれる。あの子は私にとっての生きがいなんよ。またあの子を車に乗せて遊びに連れて行きたいから、頑張って元気にならな」

 

何かと壊されたり、後片付けをしたり、注意してきたけれど、私の目には見えない綺麗なものをおばあちゃんに見せてもらいました。

                       合掌