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禅の教え

まがったキュウリ ー鈴木俊隆の生涯と禅の教えーを購読中。

 

この本は482ページに及ぶ内容で、まだ途中までですが心に響いた教えがありました。

以下、鈴木俊隆老師の教えを、文中より抜粋になりますがご紹介させていただきます。

 

「石につまずいて大地に倒れる人は、自分が倒れた同じ大地を利用して起き上がるでしょう。

あなたたちは、自分が倒れる原因となったのだから大地が問題だと不平を言います。

大地がなければ倒れることもありませんが、起き上がることもないです。

倒れるのも起き上がるのも、共に大地によって与えられた大きな助けです・・・」

 

この世は「縁」によって生かされている集合体だとはわかっていながらも、頭での理解から抜け出せれないことが多くあります。

 

人からの親切や真心に救われた時には「縁」に感謝する一方で、

自分にとって不利益な時には尚更「縁」とは無縁の言動を取りがちです。

 

ところが、鈴木老師は「困難」すらも、与えられた大きな助けだと言われます。

仏教における「縁」の捉え方とは、自身の損得とは全く無縁のものなのです。

 

ある意味では厳しい教えになるときもありますが、その厳しさの中にこそ、

「困難」を乗り越える力がありそうです。

 

現代人は「世」の流れとスピードに心まで急ぎがちなのかもしれません。「世」に引っ張り回されている間は「自分」が薄れるがゆえに「縁」もまた感じにくいものです。

 

「縁」に導かれるという表現の方が本当のつながりなのでしょう。

 

すぐに動かず。すぐに発せず。坐禅を行じながら縁に導かれるように努めていきたいと思います。  合掌