今月の掲示板
2020年5月1日
「最も恐るるべきことは 心が荒むことである」
世の中は上手くいかない事だらけ。
損得・勝負けの世の中にあって「損よりも得」「負けよりも勝ち」が良しとされる流れは確かに大きく存在します。
人と人が密接に関係性を有している社会ですので、勿論、会社でも、学校でも、スポーツ界でも、年齢性別、フィールドに関係なくどこにでも存在します。
私が子供の頃は「日本昔ばなし」が放送されていました。楽しみに観ていたのを覚えています。この中のお話でよくあるのが、正直者のお爺さんとお婆さん。と、それとは反対の性格を有するお爺さんとお婆さんのストーリーです。
例えば「笠地蔵」のお話なんかはそうですね。
小欲知足で正直に生きる事の大切さを解いているお話です。
時に、
損を選ぶことは、歯をくいしばる程の忍耐を必要とします。
負けを認めることは、涙が溢れる程の屈辱を味わいます。
でも、それでいいのです。
心が「安心」であるためには、「得・勝」の関係性を断ち切る力を持たなくてはなりません。
「得よりも損」「勝ちよりも負け」の中にこそ「心の安心」はあります。
一方で
ーどうせ私なんか損ばかりー
ーどうせ私なんか負けばかりー という思いを抱いてはいけません。
私の大好きなアニメになりますが、「一休さん」はいつもこう言っています。
「慌てない 慌てない 一休み 一休み」
「慌てる」とは心が荒むと書きますね。
世の中は上手く出来ていますので大丈夫です。
例えば自分の心が荒まぬように動きを止めて、体の呼吸に合わせ坐禅する。
今、必要なのはそのような心のコントロールなのです。
合掌